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今まで経験と勘を頼りに調整していたキャブレターの同調作業。
バキュームゲージを使ってきっちり調整すると、見違えるようにエンジンの調子が良くなります。

<バキュームゲージ>
今までビギナーには中々手が出しにくかったバキュームゲージも、最近はネットや量販工具店で比較的安くバキュームゲージが買えるようになりました。
今回は興和精器のバキュームゲージを使って、CB750K0一本引きキャブレターの同調整備を行なってみました。
CB750K0 キャブレターの同調作業_c0266491_16153416.jpg

<キャブレターのスロー調整>
まずスロットルケーブルの遊びをハンドル側とキャブレター側のアジャスターを緩めて多目にとります。
エアスクリューを軽く閉め込んでから1回転戻し、スロットルストップスクリューはTマークの刻印を合せてエンジン始動します。
バキュームゲージの針が大きく振れるときは、ゲージの首元のアジャスターを閉めていくと針の振れが安定します。
4つのバキュームゲージの針が16~24cm-Hgの範囲内で揃うように、エンジンの回転数が950rpm~1,000rpmになるように、スロットルストップスクリューを調整します。 整備書では先にエアスクリューの調整するようになっていますが、その変化はバキュームゲージでわかりにくいので、1回転戻しに決めてこの作業は行ないます。
ただし、エンジンを吹かして回転が下がるときにマフラーからパンパン音が出る場合は、エアスクリューを1/8~1/4回転位締めこんでガスを濃くすると音は止まります。
アイドリングでの同調が取れると、ミッション系やクラッチ系から出るガサゴソ音や振動が消えて、タコメータの針もピッタリと安定します。
CB750K0 キャブレターの同調作業_c0266491_16141668.jpg

<中回転時の同調>
スロットルをゆっくり回してエンジンの回転数を約2000rpmにしたとき、バキュームゲージの針が4つ共揃うように、キャブレタートップのワイヤーアジャスターで調整します。
バキュームゲージの値が低いときは、スロットルバルブが開くのが早いので、ケーブルアジャスターを緩めます。 バキュームゲージの値が高いときは、ストッロルバルブが開くのが遅いので、ケーブルアジャスターを引く方向へ回します。 どれか一つが他に比べて負圧が低い場合は、値が高いキャブレターに合せ、逆に負圧が高い場合は、値が低いキャブレターに合せると同調が早く取れます。
最後にキャブレターのケーブルアジャスターのゴムカバーを被せ、スロットル側でケーブルの遊びを微調整します。

<インプレッション>
キャブレターの同調がピッタリ揃うと、エキゾーストノートは澄んだように一段と高くなり、スロットルの開け始めのトルク感もモリモリと大きくなったように感じられます。 
経験や勘頼りの整備ではCB750K0のエンジン本来の性能を引き出せません。
# by motosprite | 2015-06-22 15:20 | CB750K0

CB750K0 最適なオイル選び

<どんなエンジンオイルを使っていますか?>
エンジンオイルはホンダ純正やカストロール、モチュール、エルフ、WAKO'S等など沢山の種類があって、どれを使ってよいやら迷ってしまいます。

オイルの粘度の数字や規格の文字は知っているけれど、実はあまり意味がよくわからないという声を聞きます。 まして、今から40年近くも昔の空冷エンジンに最適なオイルなんて、何を使っても同じと思われるかもしれませんね。 でも、エンジンの特性に合ったオイルを使えば、エンジンはもっと快適に回り、加速フィーリングもずっと良くなります。

オイル選びのポイントさえわかれば、貴方の乗り方やエンジンのコンディションに合った最適なオイルが選べるようになります。

<オイルの粘度って、知っていますか>
粘度とはオイルの粘っこさを示す尺度です。
オイルの粘度は米国SAE規格で決められていて、番号が大きいほど粘度が高い(硬い、粘っこい)を意味してます。
例えばSAE 10W-30というオイル。 このオイルはマルチグレードタイプと呼ばれ、季節によって使い分ける必要のないオールシーズンタイプのオイルです。 
Wの前の数字「10」を低温粘度。 Wの後ろの数字「30」を高温粘度です。

オイルは温度によって粘度が変わります。 冬のように気温が低い時は、オイルは粘っこく硬くなって抵抗が大きいので、始動時にセルモーターの負荷が高くなり、バッテリーも上がりやすくなります。 
逆に気温が高い夏場の渋滞など、オイルの温度が高くなると、オイルは水のように粘度が低くなってオーバーヒートしやすくなります。 丁度、天ぷら油が低温だとドロっとしていて、フライパンで温めるとサラサラになるのと同じです。

エンジンには温度が低い時は軟らかめに、温度の高くなった時は硬めのオイルが最適です。 SAE20W-50は10W-30に比べて低温、高温とも硬いオイルです。

【高い粘度のオイルが適するエンジン】
  1.高温、高負荷、高回転が連続するエンジン
  2.古いタイプのエンジンでクリアランスが広いエンジン
  3.メカニカルノイズが大きくなったエンジン
  4.オイル消費量が多いエンジン
  5.改造して発熱量が増えたエンジン

【低い粘度のオイルが適するエンジン】
  1.クリアランスが狭いエンジン
  2.シャープな加速やレスポンスを重視するエンジン
  3.燃費性を追求するエンジン
  
<エンジンオイルには3種類あります>
エンジンオイルは原油を精製して作られたベースオイルに様々な添加剤を加えて出来ています。 
このベースオイルは鉱物油、部分合成油、化学合成油の3種類があります。

①鉱物油は昔から潤滑油として一般的に使われ、純正オイルの多くは鉱物油が使われています。 
②化学合成油はナフサを原料として化学的に精製された高品質なオイルです。
【合成油の特徴は】
  1.熱に強い
  2.油膜が強い
  3.浸透性が高い
  4.性能が長持ちする
  5.価格が鉱物油に比べ高い
③部分合成油は鉱物油に化学合成油を配合したもので、価格と性能を両立させたオイルです。

<化学合成油とオイルシールの問題>
CB750K0が発売された69年~70年代のエンジンオイルは鉱物油の時代でした。
化学合成油はオイルシールのゴムを収縮させる特性があります。 
シールが縮むことによってできる隙間や、シャフトと接するゴムシールが摩滅し、そこからオイルが漏れるという現象が起きることがあります。

しかし現代のオイルシールは品質が改善され化学合成油によるゴムの収縮は起きません。 
問題は今まで一度もオーバーホールをしていないエンジンや、40年も昔のデッドストックのオイルシールを使った場合、化学合成油の影響によるオイル漏れが考えられます。

化学合成油はオイル分子が小さく浸透性が良いことから、ケースの合わせ目や古いシールからオイルのニジミが起きる可能性があります。
オイル漏れが心配の場合は、粘度の高い鉱物油を使うことをお勧めします。

<CB750K0に最適なオイル選び>
粘度とベースオイルの種類がわかったら、バイク乗り方とエンジンの状態に合ったオイルを選んでください。
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CB750K0 最適なオイル選び_c0266491_20391177.jpg

ボアアップ等チューニングエンジンはオイルが高温になるため合成油の高粘度オイルを使ってください。

CB750K0にはJASO-MA規格のオイルを使ってください。 それ他の4輪車用オイルやJASO-MB規格のオイルは、湿式クラッチの滑りを起こす原因になりますので使用しないでください。
CB750K0 最適なオイル選び_c0266491_20431569.jpg


追記
昨年8月の猛暑の中、CB750のエンジンはオーバーヒート気味。
ここで威力を発揮したのがBP CLASSIC 20W-60です。 粘度が高いので夏の高温時でもへこたれず、ミッションのタッチもクラッチのつながりもスムーズになり、夏場に使用するのに好印象でした。
CB750K0 最適なオイル選び_c0266491_8582962.jpg

# by motosprite | 2015-06-21 19:40 | CB750K0

SHORAIバッテリーは快調

今年4月にCB750K0のバッテリーをSHORAIへ換装して約3ヶ月経ちましたが何のトラブルも無く快調そのものです。 東京モーターサイクルショーで体感したSHIRAIバッテリーの圧倒的な軽さとノーメンテナンス性が気に入り、即購入を決意したものの信頼性は未知数でした。 まだ1シーズン経っていませんので今後どんな現象が現れるかまだわかりませんが今のところは満足しています。
SHORAIバッテリーは快調_c0266491_1844124.jpg

# by motosprite | 2013-07-02 18:44 | CB750K0

登録履歴 CB750K0

僕のCB750は新車から6年経った中古車を購入て、それから38年間乗り続けて来ました。前々から新車からどんな経路を経て僕の所へ来たのか興味はあったのですが、そのまま時間が経ってすっかり忘れていました。 先日そのことを思い出しまして、過去の登録履歴を調べてみました。 手続きは申請書に印紙1,000円を貼って「検査記録事項等証明書」を発行してもらいました。 それによると昭和44年9月登録されたあと数人のオーナーを経て僕の所に来たことがわかりました。 ホンダ技研の資料によるとCB750の国内販売は昭和44年8月10日からなので、発売後1ヶ月でナンバーが付いた車でした。 新車販売価格は38万5千円でしたから最初のオーナーはかなりのマニアでお金持ちだったのでしょうね。 
登録履歴 CB750K0_c0266491_17451493.jpg

# by motosprite | 2013-06-25 17:51 | CB750K0

CB750K0 奥多摩

CB750K0に付けていたリヤキャリヤはツーリングに重宝するけれど、やっぱりノーマルの方がかっこいいということで、リヤキャリヤにはいったんお引き取りいただいてスッピンに戻りました。

梅雨というのに東京は真夏日。午後から涼を求めて五日市経由奥多摩へ。奥多摩周遊道路の都民の森駐車場まで行ってトンボ帰りですが、空気が涼しくて生き返ります。
途中の山々の緑が濃くて思わずバイクを止めて見入ってしまいました。

帰ったら夏に備えてエンジンオイルを20W50に交換しなくちゃね。
CB750K0 奥多摩_c0266491_17502617.jpg
CB750K0 奥多摩_c0266491_17505731.jpg

# by motosprite | 2013-06-18 17:52 | CB750K0

オートバイと飛行機が趣味のお気楽ブログ

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